緑色緑光
【緑色緑光】
今週から専徳寺は開基400年記念事業の境内改修工事が始まりました。
それにより境内への駐車が難しくなりました。
そこでお寺の裏にある「にっしょう認定こども園」の登園の最初の1時間は、園庭に駐車してもらうことにしました。
事故が心配です。
道路から本堂北側入り口に入るコーナーにしばらく立って誘導することにしました。
初日は小雨もあり涼しかったのですが、次の日は日差しが強く、なかなかしんどい1時間。
しかし良い点もあります。
1時間、誘導以外は暇なので、忘れていたお経や親鸞聖人の言葉、中原中也などの好きな詩を暗記しています。
また目の前には、緑一杯の地元の山々。
お経に「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」という言葉がありますが、
まさに「緑色緑光」です。
(そういえば第2シーズンが始まった日曜劇場『VIVANT』に出てくるノゴーン・ベキのノゴーンはモンゴル語での「緑」とか。)
目の保養に良い……いや日差しがまぶしすぎて少し目が痛い。
【LED】
緑色緑光といえば、先日、母親の部屋の整理をしていた時です。
妻が衣類を整理している間に、私は掃除を始めました。
近くにコードレスの掃除機があったのでスイッチをONに。
すると吸い込み口の先端から緑色のLEDライトが光ります。
すると大量の毛が。
母が飼っている室内犬「フー」の毛です。
照らす所、どこも毛だらけ。
一体、何ヶ月掃除をしていなかったのか。
しかし私も照らすまでは見えませんでした。
【智慧の光】
智慧の光明はかりなし 有量の諸相ことごとく 光暁かぶらぬものはなし 真実明に帰命せよ(讃阿弥陀仏偈和讃)
肉眼で見えない汚れをLEDの光は照らし教えるように、
弥陀の智慧の光は、私の煩悩の汚れを照らし出します。
すっかり見慣れて見えなくなっていた私の欲と怒りと嫉みと愚痴。
また抜け落ちた犬の毛ならぬ、私もこれまでどれほどの罪を抜け落としてきたことか。
そんな私の汚れっちまった罪や業をくっきりと映し出し、その苦悩を滅せんとはたらく真実の光です。
【無条件の光】
母は今日、入所しました。
数年前から病気が脳を侵食し、今ではほとんど自分で生活ができなくなりました。
最後は単語も忘れ、何もできなく、何も言えなくなるでしょう。
けれどもそんな姿を通して、母は私たちに阿弥陀様の姿、真実の光をみせてくれるのです。
功徳を積むどころか、今ある業を抱えたまま、何もできなくなる者も無条件で救うという光。
そんな救いの光に今、私がであっているのです。
念仏を称えるのは母ではありません、私なのです。
(おわり)
カテゴリー:法話
投稿日:2026年08月20日